最上級のほめ言葉と、まっすぐ伝える気持ち。


この前の、事業部の発表会で、この方の話を聞いて
やっぱいいなぁ、好きだなぁ、と思ったの。


前書いたのは
聞き方がうまくてすごいなぁ、と思ったんだけども
今回は、伝え方、表現の仕方が、いいな、って。


普段部署ごとの交流がないので
発表会、という形で、各部署の製品や取り組みなどを、紹介する場だったのね。

担当者が発表して、
部署の上長がコメント、という形で進める会。

各上長からのコメントって
だいたい、発表した内容にたいして、質問したりしつつ、
おほめの言葉や激励の言葉などがでてくるわけですよ。

正直、たいしておもしろくないありきたりな感じなのに
下手に長かったり笑いとろうとしてすべってたりも多くて。

うちの上長は、いつも話シンプルで短くておもしろいので
どんなコメントするんだろうな、と個人的にちょっと期待してたのでした。
(おもしろい、というのは、知ってる人や知ってる製品だということや
  そもそも好意持って聞いているからというのもあるけども
  それ抜いても話の進め方うまくておもしろい話する人だと思ってる)


コメントする対象は、
大きなプロジェクトについてで、ちょっと小ネタ挟みつつユーモアまじりの発表で。

発表者は、以前同じグループだった先輩でした。
上長と直属の上司部下ではなかったかもしれないけど
お互い人となり知ってる関係。


で、コメントがね、
最初は、

おもしろかったよ、興味深い発表でした!

と、無難にさらっとはじまったのだけども
あとは、ほんとシンプルに、これくらい。
(つなぎ的にもう少しは話してるけど)

発表内容そのもの、プロジェクトそのもの、についてはあまり触れず
発表者の方をほめまくり、でした。

「○○くん、相変わらずいいねー。
  残念なのは、うちにいたときよりもますますよくなってるんじゃないの、って(笑)」

「大変らしいね、これ。
   君がこれに関わってるのは聞いてたけどさ、
  ここまでたくさんやってくれてるとは知らなかったよ、すごいな」

「こんなにがんばってくれて嬉しいよ。
  ほんとありがとう

最後の言葉聞いたとき、
関係ないのに、ぞくっと鳥肌たつような気分になった。

これ、最上級のほめ言葉じゃない??


なんだろうな、
うまく表現できないけども、
お世辞で適当にほめてる感じはまったくない、
さらっとほめて、の、これなの。

この方を知ってる人なら、
あぁ、らしいよねー、っていうと思う。
独特の淡々とした話し方で、この言葉。

感動する。
そして、うらやましい。
この人にこんな言葉言われてみたい。

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で、やっぱ、
ほんと伝え方がうまいなぁ、と思って。

ほめるのって、
具体的にほめたらいい、とかもいうけども
これ、具体的に何か成果や行動をほめたのではない。
その人自身を、
がんばってる、って曖昧な感じのところを、ほめてる。


これだけ、伝わるのは
おそらく本人だけでなくじーんときただろうと思う伝わり方なのは

具体的にどこが、とか特定してほめたのではなくて
ただ単に気持ちを伝えた、からだと思うのだ。

すごいな、嬉しい、ありがとう、って。

ほめた、っていうのではなくて
感動や感謝を伝えた、からだと思う。

上の人が立場上コメントをした、っていう形式的な言葉でなく
気持ちを伝えた、っていう、その人自身の言葉として伝わるから
強く伝わることばになるんじゃないかな。


で、それは
テクニックとして使ってるのでも狙ってるのでもなくて
いつもの伝え方がこうなんだと思うのだ。
きっと。多分。

まっすぐなことば、なんだよぁ。いつも。


こう言われたい、とも思うけど
こういう伝え方できる人になりたい、とも思う。

まっすぐ、さらっと、感動や感謝を伝える、って
かっこいいなぁ、と思ったのでした。