目的の外にも学びがある。

業務の狭間で学ぶこと。


以前も書いたような気もするけども
今年の、部署内の報告会の議事録担当になってまして
毎月、長時間の会議の議事録を取っています。

私の、業務としての目的は、議事録作成(記録を取ること)で
上司の、おそらくこれも目的にしてくれてる意図としては
他チームの状況や対応の仕方などを知ること、で

でも、それ以外に吸収できると感じてることが多くて
ひそかに好きな時間です。

上長と、報告者のやり取りを聞くのが、楽しい♡

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もちろん、議事録担当なので、
質疑応答の内容そのものも聞いてるけども

内容、というより
上長が何を意図して聞いてるか、を見ている。
(ここまでは前にも書いたかも?)

そして、
どういう風にそれを表現しているか、伝えているか、を聞いている。


うまいんだよね、聞き方。
聞かれてる方は、はっとしてどきどきしそうだけど、
リアルに、こういう説明が必要だ、をイメージさせて
でも、具体的にどうしろとは言わず、考えさせる。


例えば、

「今言った、○○ってどういうこと?」
と聞いておいて
「君たちは、現場に近くて、そういうことはすでにわかってることだと思う。
  俺は、今聞いたから、わかった。
  ◎◎さんや☆☆さん(上長よりも上の人たち)が、報告書見ただけで、わかると思う?」

「△△って、どういう意味で書いた?
  いい悪いでなくて、単に疑問に思って聞いている」
「俺が今度の報告で、例えば□□さんに聞かれたときに、
  この内容だけみても説明できないなと思って。
  どう説明したらいい?」

「その説明、どこに書いてある?
  お客さんに知ってほしいだろ?営業に伝えたいとこだろ?
  ここで言うだけでなくて、どこかで伝えた?
  伝えなかったら、その努力と効果は、知られないんじゃないか?
  その効果は知らせるところじゃない?」

そういうつっこみしておいて、
「書き方は、どうでもいいよ。内容伝わればいいから」
「今言った内容を、営業にもわかるように書けばいいから」


無意識なのか、意識してなのかわからないけど
想像力のある人だなぁ、と思う。

自分が、または、誰かが、ほかに伝えるときにどんな内容が必要になりそうか
相手が(報告者が)伝える相手が何をわかってないかを想像できてなさそうか
それをわかってての、聞き方伝え方だなぁ、と。

いろんな視点で見る必要がある立場だから、というのはあるだろうけど
瞬時にいろんなシーンを想定して話すなぁ、と。

伝わりやすい、言われたことが想像しやすい、のは
直球だから、思ったこと(想定)をそのまま言うから、も大きいかなと思うけど。
やっぱり直球は強いよね、と改めて思う)

この方のポジションだから
こんな聞き方伝え方ができる、こんな視点で見れる、
というものではなくて
資質や能力的なものだと思うのね。

だからこそ、
こういう人の下にいて、こういう機会があって、話が聞けること、が
ラッキーだと思うし、機会を有効に使いたいと思う。

議事録係の半分過ぎてしまったけども
あと半分、もっと見て聞いて吸収しようっと。


まわりの人や環境にもよるけども
学ぶ気になれば、いろんなとこに学びがあるんだよね。

シンプルなことばだから引き出せること。

話を聞くとき、
相手に気持ちよく話してもらうとき、
共感を伝えるといい、というようなことを聞く。

伝わってるよ、わかってるよ、と伝えるのは大事だけども
説明しなくても、正確に伝えなくてもよくて、
(仕事のときとか、正確さが必要なときもあるけども)
ただ、共感してる、って事実が伝わりさえすればいいよね。


ほんと、こんな一言で、いい。
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「えー」
って、
驚いたような一言だったり、不満そうな一言だったり

それだけで、その中にある気持ちが表れてたら、
「そうなんだよー」
って、そこから話を広げてくれたりするよね。


(もちろん、「えー」でなくて、ほかのことばでいいのだけども。)


だから、結局必要なのは、
ことばそのものでなく、ことばにどんな感情が乗ってるか、
それが伝わってるか、
ということだなと思う。

相手との関係性もあるけども、
シンプルなことばだからストレートに感情が伝わるし
カジュアルなことばだからこその親密さ、みたいなのもあるよね。
そこから、話したくなる、話せそうと思う、もあるはず。


プライベートだけでなくて、仕事ででも、
「えー」「えー」とか言ってたら
これまでの詳しい話教えてくれるとか、ご自身の見解聞かせてくれるとか、
さりげなくいろんな情報聞けて楽しかったりする。

要は、その話気になります、が伝わればいいんだもんね。
話したい、という人は、聞きたそう・聞いてくれる、と思えば話すから。


わかってるアピールするよりも、
こんな風なシンプルなことばを出してるときの方が
意外といろんなこと聞けてるなぁ、と思ったので。

話したそうか、話せそうか、というタイミングもあるけども
話広げようと難しく考えてことばを選ぶより
相手に話したいと思ってもらう方が
よっぽど簡単だし効果ありますよ?

1番簡単で1番伝える力のあること。

人気コーチの方を見て気づく、簡単で強い表現力。


先日招致セミナーを開催したときに
有名な人気コーチの方がご参加になっていて。
(申し込みのときは気づかなかったんだけど
  呼び名聞いて、私でも前から知ってるくらいの方でびっくり。)

ワークなどでご一緒させていただいて
さすが話し方や場の空気のつくり方などうまいなぁ、と思ったのだけど

それ以外でも、
話や行動の端々に、おぉ!と思うところがありました。

普通といえば普通なんだけどね。
というか、ご本人にとっては当たり前で意識もしてないんだろうけどね。

けど、
愛されて売れてる人は、そこが違うな、というところ。


自分の魅力的なところ、求められているところをしっかり知ってる。
自分のポジションをしっかり知ってる。

そして、それをめっちゃストレートにことばにする。


これは得意だけど、ここは苦手なんですよー、
と、苦手なことも話していたけども
苦手だ、と言いつつも、
それでだめだ、とは思ってないんだな、と 。

苦手なことは苦手、って認めてはいるけど
私はここが得意、それが求められている、とわかってて
だからそれをやる、やりたい、と話されてて
それがほんとに楽しそうで。

自分はこうなんだ、とか、こうやりたいんだ、という話を
ワークの合間とかにもちょこちょこと話されてて
そうやって口に出すのが当たり前で
そうやってどんどんやってきたんだろうな、と。

ご自身がどれだけ人気あるか、どれだけ実力実績あるか、
それを謙遜も自慢もせずに
「私だからできるんだけど」
「私でも受けたいと思って」
とか、さらっと話すところがすがすがしくてかっこいいなぁ、と思った。


自分はこれができる。
自分はこれが1番になれる。
自分はあなたにこんなことができる。

まっすぐに、それをことばにする。

装飾したり盛ったりこねくりまわしたりしていない
そのまっすぐなことばが、そのまま届く。

それに惹かれた人が集まるから、
できることが求められる場になるし
またそのまっすぐさも好まれるし、
その人が生きる場になるんだろうなー。


ほかにも
ワークでうまくいかなかった→ここが問題じゃない?とアドバイスされたら
確かにー、とさらっと素直に受け入れるとことか
セミナー終わってももやもやする→もっと聞きたい、からの
どうしたら?と迷う間もない行動力とか
見習いたいと思うとこがたくさんでした。

こうやって書き出してみると
ひとつひとつは簡単そうなんだけど
でも意外とできてないことも多いかなーと。

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(写真はご一緒したランチのときの。)

まっすぐことばにする、
とにかくことばに出す、
1番簡単で1番伝える力がある表現方法だと思う。

小さなことから、やってみるといいかもね。

熱量が伝えて動かす。


今のチームになって今の作業担当するようになって
ずっと、変えたいと思っていたことがあって。


それは
担当範囲増えたり、関わる人や製品増えたり、あちこち見てきたりして
ちょっとずつ見える範囲変わって
変えたい、の形は少し変わったけど
今でもずっと変わらない。

前よりも、問題が見えてきた分、より具体的に変えたくなったし
より自分が変えていきたいのが強くなったかなぁ。


今のチームになった当時、6,7年前は
そうは言ってもさ、とか
理想としてはわかるけどね、とか
一蹴されていたことだったけど

それが、
最近やっと動けそうで、とてつもなく嬉しい。


上司変わったり、状況も変わったり、自分の知識も増えたり
いろんな変化があったせいも大きいけども
ひたすら言い続けたのも大きいと思ってる。


今の上司になって
話聞いてくれるのをいいことに
相談とか報告のついでに、面談のついでに、
改善したいです、これやりたいです、こう変えたいです、
そしたらこうなるでしょう?この先いいでしょう?を
しつこくしつこく話している。

そうだなぁ、くらいだったのが
ほんとそうだねぇ、なんとかする方法考えたいね、くらいになってきた。


最近、私のやりたいことに関連してきそうな施策担当になった方に
こんな情報あります、こんなこと考えてます、こんなことやってます、
私が知ってる、私が手伝える、そんなことを思わず話しまくってたら
「そういうことやれる部署と兼務するとよさそうだね」
って言われたりした。


言い続けてた、のと、
熱さ、だと思う。

ちょっと話するつもりが
語りだすと止まらなくて、多分熱意に満ちあふれている。
(迷惑かもしれないくらいに。聞いてくれる上司と担当者に感謝だなぁ。)

好きすぎて、
若干業務範囲超え気味で、部署外の人脈と情報持ってくるしね。
(それはきっと役に立っている。ので自由にさせてもらえてる。)


 言い続ければ伝わるかも、とか
こういう言い方なら響くかも、とかの計算も少しはあるけども

計算とか関係ないくらいの
この話になると急にスイッチはいって
立て板に水のように話しまくってる
その熱量みたいなものが、伝わらせてるのではないかなぁ。


どんなことばで、どんな表現で、というのも大事だけども
どれだけのエネルギーがのってるのか、というのも
伝える伝わるのに重要だと思うのだ。


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(これは今日のあつくるしい空気の中の空) 

ときには強引さも大事。

強引さを持って言い切るのも大事。


仕事で、
関連する部署の意見の取りまとめ&調整をするものがあるのですが

調整納期近いのに、
意見が真っ二つでまとめらなさそうなのがあって。

リーダー&サブリーダーに
これまとまらなさそうで困ってます、と相談したら、
「どうまとめるつもり?案ある?」
と聞かれたのね。


明らかにまとまらそうで勝手にまとめてもだめそうなのだけ
もう一度確認まわして意見を聞くか、
それぞれに連絡とって妥協点見つけて調整するか、
みたいな
「正攻法」系の方法しか思いつかなくて
でもそれでは間に合わないし収拾つかないなぁとも思って。

「一応、意見別れたものをまとめてるんですけど…」
と話しだしたら

「それだと進まないよ、発散するだけだよ」
とサブリーダーに言われて
「ちょっと俺が意見書くから、その反応みてまとめてみて」
と。


で、その、書いた意見を見せていただいたのだけど
「この点は○○の理由でこれに決めます」
「この点は△△と考えられるので反対意見出てましたがこうします」
みたいに

根拠はあるけど一方的に決めました!なやり方でした。

こう決める、と見せる。
それでもどうしてもとなったらそこだけ調整かける。
そんな方法。

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どうしますか?という聞き方だといろんな意見や反対意見が出やすいけど
強くはっきり&根拠示して主張されると、軽く反対はされにくい。
反対意見が出たとしても、
その根拠に匹敵する根拠が示されるか、根拠が示されなければ退けやすい。

うまいなぁ、というのと
今の状況には最適で効果的だなぁ、と
さすがだなーと思った!


強く主張できるだけの根拠を持つ人だから、根拠に背景も重みもあるから、
というのも大きいとは思うけども
根拠示して言い切ってしまう、というやり方は汎用的に誰でも使えるなと思う。


ちょっと強引ではあるけども
場に応じて使いたいなぁと思う技でした!!

交渉するときは
ひくだけでなくて押すのも、和をとるだけでなくて突破するのも
使いわけていくのが必要ですね

伝えて知ってもらうことから、つながってはじまっていく。

伝えて知ってもらうことが、はじまりになる。


以前「何度も伝える」といいって書いたのだけど

何度も繰り返し伝えて
覚えてもらえる、思い出してもらえる、だけでなくて

基本的なことだけどやっぱり
「知ってもらえる」
というのは大きい。


会社で定期的にやってる報告会があって
上司に今期の議事録担当にと言われたのだけども
年次などからなんとなく順番の対象でもあったと思うけど
「議事録はちょっと大変かもしれないけど
  他のチームの話聞けるしね、そういうの好きかと思って」
って。

まったくそのとおりで
議事録はめんどうではあるけども、話は聞きたくて。

他のチームどんなことしてる?
どんな問題があってどんな対策してる?
室長はどんな質問してる?どんな視点で見てる?

いろいろ見えて聞けて楽しい。

(他の人の議事録読んでもいいんだけども
  結論メインで書いてあるし場の雰囲気や詳細な会話からわかる情報が見えないから)

こういう流れで指示がきたのは 
上司がよく見ててくれてるのもあるだろうけども
やっぱり
相変わらず上司によく話に行くのだけども
報告+だからこうしたい/こういうことやりたい
をしつこく言っているせいだろうと。

他部署の情報聞いてきてたり、
ほかとの連携よくしたいとか、ほかのチームの情報知りたがってるのを
いつもいつも伝えてるから、
何に興味があるかどこらへんにアサインしたら合いそうか把握しやすいだろう。

そして
ただ、これやりたいあれやりたい、だけでなく
何やってて+どういうことがしたくて+何をやりたい、とかわかってた方が
何させるか判断しやすいのでは?と思う。

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てことで
結構みんなが嫌がる報告会の議事録をひそかに嬉々としてやっていたりします。
(確かに長時間拘束されるのはいやではあるけども)


今回の会議では
室長から報告者への質問ではじめて聞いた構想中商品があって
休憩中に、どんな商品ですか?って聞いたら
どんなものか、だけでなくて、
なんでその質問をしたか何を把握したかったか意図まで教えていただけて
ラッキー♡と思ったよね

その場にいて聞けるからこそ聞けたこと。


だからね
何かしたいときのはじまりとして
伝えること知ってもらうことという力は大きいし
そこからつながっていくのだと思うのです。


上司が提案を聞いてくれない!というとき、こんなやり方もある。

聞いてくれない、ではなくて、聞こうかなと思わせる。


これとは違う理由があることも、あります。

前回書いた、
上司だから(先輩だから、など、ほかの上の立場だから)
自分にはまだ知らされていない情報をもっている、
その情報で判断済み、
という場合とは逆に

上の立場だから知らない情報がある
知らないまま判断している
という場合もある。


上の人たちは、
そのさらに上から下りてくる情報は早く入るし
重要な情報とか、全体の話とかは入りやすい。

でも、現場でのリアルな情報は知らなかったりする。
知ってても細かいところまでは把握してなかったりする。
あとからしか情報があがらなかったりもする。
(現場で判断できることは、細かい情報あげないだろうし)

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知らないで判断するのはよくない、とかではなくて
ただ、そういう風に情報入ってないという可能性もあるよ、ということ。

これまでの情報とかそこからの予測で判断してるなら、
新しい情報、詳しい情報があれば、話を聞いてくれるもの。
それが判断に必要そうならば。


聞いてくれないー、と思ってるくらいなら
実際今の現場ではこうです、こんな声もあります、とか
最新情報やリアルな情報を伝えてみたらいい。

あれ、知らなかったぞ、と思ったり
そこまでなんだ、と思ったりしたら
話できるし検討の対象にもなりうるから。
(検討して意見が通るかはまた別だけど)


どうせ聞いてくれないし、と言ってるくらいなら
聞いてもらえる情報をもっていく人、になればいいよね。
こいつはなんか役に立つ情報持ってくるぞ、と思えば話聞いてくれると思う。